飲食店のテイクアウト注文を、ネットで受けられるようにしたい。
そんなときに候補になるのが、テイクアウト注文システムのOutFood(アウトフード)です。
無料プランがあり、月20件までなら0円。
有料プランでも月額1,900円~と、かなり低価格で利用できます。
しかも、お客さんはログインせずに注文でき、注文サイトも簡単に作れるというサービスです。
一見すると、
これなら小さなお店でも使えそう
と思います。
そこで今回は、実際に架空のたこ焼き店を作って、OutFoodに登録。
実際に注文サイトを作ってみました。
飲食店を20年以上やっている私が、店主目線で気になったところも含めてレビューします。
OutFoodを実際に使ってみた結論
先に結論から言います。
総合評価:★★★☆☆ 3.2 / 5
「小さく始めるならアリ。ただし、導入前に自分の店の運用をイメージして確認しておきたい」
というのが、実際に使ってみた私の感想です。
料金の安さやシンプルさは魅力があります。
一方で、飲食店の場合は、
- 注文を受ける
- 商品を作る
- お客さんに渡す
だけで終わりません。
実際の現場では、
「売り切れたらどうする?」
「お客さんが時間どおり来なかったら?」
「注文内容に問題があったら?」
「キャンセルや返金はどうする?」
といった、イレギュラーへの対応まで考える必要があります。
私は20年以上飲食店をやっているので、サービスを見るときは「注文サイトを作れるか」よりも「店でちゃんと運用できるか」を気にします。
OutFoodとは?
OutFoodは、飲食店向けのテイクアウト注文システムです。
専用の注文サイトを作り、そこからお客さんに注文してもらうことができます。
お客さん側はアカウント登録をする必要がなく、店舗ごとに発行されたURLから注文できます。
公式サイトでは、
- 商品登録
- 注文サイトの作成
- 受取時間の設定
- 在庫管理
- 注文管理
- 商品オプション
- 注文締切
- 注文承認
- 事前クレジットカード決済
- メール通知
などの機能が用意されています。
テイクアウト専門店だけでなく、カフェ、パン屋、惣菜店、キッチンカー、仕出しなどにも対応しています。
OutFoodの料金
料金体系は非常にシンプルです。
| プラン | 月額 | 月間注文数 |
|---|---|---|
| Free | 0円 | 20件まで |
| Standard | 1,900円~ | 無制限 |
Standardは年払いなら月額1,900円、月払いなら4,000円です。
機能の違いではなく、基本的には月間注文数によってプランが分かれる仕組みです。
まず無料で試せるので、
テイクアウトをネット注文にしてみたいけど、いきなりお金を払うのはちょっと……
というお店でも始めやすいでしょう。
実際にOutFoodに登録してみた
今回はテスト用に、架空のたこ焼き店、
「たこ焼きや タコ山タコ太郎」
を作りました。

そしてOutFoodに登録して、実際に注文サイトを作ってみました。
登録した商品は、1商品だけです。
ところが、私の場合は公式サイトに書かれている「3分でセットアップ」というほど簡単にはいきませんでした。
実際には、画面をあちこち触りながら、
20分くらい格闘しました。
まず、アカウントを作成すると、いきなり管理画面に飛びます。

私は普段から公式LINEやエルメッセージの管理画面を触っているので、各項目の意味はなんとなくはわかりました。
しかし、こういう管理画面に慣れていない店主なら、最初に「このあと何をすればいいんだ?」と戸惑うかもしれません。
え?このあとどうすんの?
公式サイトには「たった3分でセットアップ」と書いてありますが、実際に導入する店舗からすると、
「もっと時間がかかってもいいから、安心して設定、運用できるようにガイドしてくれよ。」と思います。
それでもなんとか各項目をポチポチしながら1商品を登録。

発行された販売URLをクリックすると実際に商品を買えるところまで設定しました。

かかった時間は20分くらいです。
完成した注文サイトはシンプルで見やすい
実際に完成した注文ページは、かなりシンプルです。
商品も見やすく、注文する側が複雑な操作をする必要もありません。
お客さんがログインしなくても注文できるのもメリットです。
ただ、実際に作ってみて少し気になったのが、
「本当にこれだけで注文できるのかな?」
という感覚でした。
悪い意味でゴチャゴチャしているわけではありません。
むしろシンプルです。
ただ、作った側としては、あまりにもシンプルなので、
「本当にこれで大丈夫なのか?」
と少し不安になりました。
これはOutFoodの欠点というより、シンプルさの裏返しなのかもしれません。
実際に店舗で運用するなら、注文可能時間や受け取り可能時間だけでなく、キャンセル時の対応なども事前に決めておきたいところです。
飲食店では「注文を取れる」だけでは不十分
ここは、私が実際に飲食店をやっているからこそ気になるところです。
ネットから注文が入って、商品を用意して、お客さんに渡す。
これだけなら簡単です。
でも、実際の飲食店では必ずイレギュラーが起こります。
例えば、
商品が売り切れてしまったら?
注文を受けたあとに、店頭販売などで商品が売り切れてしまう。
その場合、
- お客さんへの連絡はどうするのか
- 注文をキャンセルできるのか
- 返金はどうなるのか
まで考えておく必要があります。
OutFoodには在庫管理機能があり、商品ごとの在庫数を設定できます。売り切れ時には受付を停止する仕組みも用意されています。
ただし、実際の店舗では「想定外」が起こります。
そこまで含めて、自分の店の運用を事前に考えておく必要があります。
お客さんが受取時間に来なかったら?
これも現場では重要です。
例えば、
「12時~12時30分に受け取り」
と設定していたのに、お客さんが来ない。
30分経過。
1時間経過。
さて、その商品をどうするのか。
- 保管するのか
- 廃棄するのか
- お客さんに連絡するのか
- 受取時間を延長するのか
これは、単なるシステム機能の問題ではありません。
お店としてのルールを決めておく必要があります。
OutFoodには受取時間枠の設定や注文管理、事前決済などの機能があります。
ただ、サービスを導入したからといって、店舗側の運用ルールまで自動的に決まるわけではありません。
売上が増えても、現場が混乱したら意味がない
私はここをかなり重視しています。
もちろん、売上が増えるのは嬉しい。
電話注文が減って、ネットから注文が入るようになれば、店主としては助かります。
でも、
売上を増やすために導入したサービスで現場が混乱し、お客さんの信用を落としたら意味がありません。
飲食店では、一度失った信用を取り戻すほうが大変です。
だから私は、新しいサービスを導入するとき、
「何ができるか」だけではなく、「問題が起きたときに店がどう動くか」
まで考えます。
格安サービスだからこそ、導入前の確認が重要
OutFoodの大きな魅力は、やはり料金です。
無料プランがあり、有料でも月額1,900円~。
小さなお店が試してみるには、かなりハードルが低いサービスです。
一方で、低価格のサービスを導入するときには、
「分からないことが出てきたら、誰かが全部教えてくれる」
とは考えないほうがいいでしょう。
だからこそ、
「これってどうなるんだろう?」
という小さな疑問を、導入前にできるだけ潰しておく。
これが大切だと思います。
私なら、導入前にここを確認する
OutFoodを自分の店で導入するなら、私は最低でも次の点を確認します。
- 商品が売り切れた場合の対応
- 注文後に店側からキャンセルする場合の対応
- キャンセル時の返金方法
- お客さんが受取時間に来なかった場合の対応
- 受取時間を過ぎた場合の扱い
- 注文内容を間違えた場合の対応
- 注文を受けたあとに商品を用意できなくなった場合の対応
- 事前決済した注文のキャンセル・返金の扱い
- 店側で注文を承認・拒否する場合の運用
- スタッフでも問題なく注文状況を確認できるか
このあたりは、実際の店舗で使う前に一度シミュレーションしておきたいところです。
OutFoodの5段階評価
このサイトではサービスを5段階で評価していきます。
単純に「機能が多いから高評価」ではありません。
実際の小さな飲食店で安心して使えるか?
という視点で評価します。
OutFoodの評価
| 評価項目 | 評価 |
|---|---|
| 料金 | ★★★★★ |
| 使いやすさ | ★★★☆☆ |
| 導入しやすさ | ★★★☆☆ |
| 飲食店との相性 | ★★★★☆ |
| 現場運用 | ★★★☆☆ |
| サポート・安心感 | ★★☆☆☆ |
| 総合評価 | ★★★☆☆ 3.2 / 5 |
※評価は、実際に使用した時点での私の判断です。
料金については、無料プランがあり、有料プランも比較的低価格なので高評価。
一方、初めて触ったときの分かりやすさや、導入時の安心感については、もう少し確認したいところがありました。
そして何より、現場運用については実際の店舗で使う前に、自店のケースを想定して確認したいというのが正直なところです。
OutFoodはこんなお店に向いている
私が考えるOutFood向きのお店は、
- テイクアウトをこれから始めたい
- ネット注文を低コストで試したい
- 月間注文数がまだ少ない
- 電話やDMでの注文受付を減らしたい
- 自分で設定を確認しながら導入できる
- まず無料で試してみたい
というお店です。
特に、
「まず小さく始めてみたい」
というお店には、無料プランがあるのは大きなメリットだと思います。
逆に、こんなお店は導入前に慎重に確認したい
反対に、
- 注文数が多い
- スタッフが多い
- 複雑な商品構成
- 大量注文が頻繁に入る
- イレギュラー対応が多い
- 店主以外のスタッフが注文管理をする
- ネット注文が売上の大きな柱になる
というお店は、料金だけで判断しないほうがいいでしょう。
「自分の店のオペレーションに本当に組み込めるか?」
を考えてから導入したいところです。
先輩店主の判定|OutFoodは「★★★☆☆」
OutFoodは、低価格でテイクアウト注文サイトを作れるという点では魅力的です。
無料プランから始められるので、試してみるハードルも低い。
一方で、飲食店で使う場合には、
「サイトを作れる」ことと「店で問題なく運用できる」ことは別問題です。
私はそこを重視します。
今回、実際に触ってみた印象としては、
「小さく始めるにはアリ。ただし、導入前に自分の店で起こりそうなケースを確認しておきたい」
という評価です。
したがって、現時点では、
★★★☆☆ 3.2 / 5
としました。
私の店でも実際にテイクアウト販売をやっています。
私の店はテイクアウトメニューが1種類のため、公式LINE+エルメッセージという組み合わせで対応しています。
運用コストはゼロ円です。
ただし、メニュー数が多いお店などでは、他社のサービスの方が優れています。
- テイクイーツ
- スクエア
- L.B.B.Cloud
- STORES
などが有力候補です。
まとめ
今回私はOutFoodを実際に使ってみました。
結論としては、
「低コストでテイクアウト注文を始めたい小規模店には候補になる。ただし、料金だけで決めず、現場運用まで考えてから導入したい」
という評価です。
特に飲食店の場合、
売上が増えることだけを考えてサービスを選ぶのは危険です。
注文が増えた結果、厨房が混乱したり、受け渡しでお客さんを待たせたり、トラブル対応でスタッフが右往左往したりすれば、長期的にはマイナスになる可能性があります。
だからこそ、このサイトでは今後も、
「このサービスには何ができるか?」
だけではなく、
「実際に店で使ったらどうなるか?」
という視点でサービスを見ていきます。
この記事の評価基準
今後、このサイトでは飲食店向けサービスを、
- 料金
- 使いやすさ
- 導入しやすさ
- 飲食店との相性
- 現場運用
- サポート・安心感
などの項目から、5段階で評価していきます。
機能が多ければ高評価。
料金が安ければ高評価。
という単純な採点ではありません。
「これ、本当にうちの店にいる?」
その答えを、実際に使ってから考えます。